演奏精度の向上、長時間レコーディングを快適に進めるためのオススメアイテムを紹介するよ。
音楽制作のクオリティを上げるには、正確かつ繊細な演奏が必須。その達成を目指し、ついつい長時間レコーディングしてしまいますよね。私も現役時代はテクニカルな演奏を売りにするバンドに所属していたこともあり、場合によっては一日に9時間ぐらい楽器演奏し続けることもありました…(笑)
そんな長時間にわたるレコーディングの中で、演奏精度を出来るだけ向上させると共に、快適に過ごすためのヒントについて、今回の記事で紹介します。大したことなさそうで、かなり効果ありますよ!!
下の動画は、その秘密兵器 “フットレスト” を利用して演奏している例です。
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レコーディングの強い味方『フットレスト』
フットレストとは?
フットレストは、ずばり『足台』です。エレクトリックギター、ベースのみ演奏する人にとっては、あまり馴染みにないアイテムかもしれません。一方、クラシックギターやアコースティックギター、マンドリン演奏においては一般的なアイテムです。実際のところ、私自身も小ぶりで楽器の角度を保つのが大変なマンドリン演奏用にフットレストを購入しました。
楽器演奏する上で、自分が演奏しやすい楽器の高さ・角度があると思います。人によっては足を組んだり、かかとを上げて高さの微調整をしていたりすると思いますが、そういった姿勢での長時間レコーディングは身体に負担がかかることは勿論、疲労が蓄積し演奏精度も大幅に低下します。
姿勢を整える上で、椅子が非常に重要であることは言うまでもありませんが、楽器の高さ・角度を保つ上で、このフットレストが大活躍します。
フットレストの使い方
フットレストの使い方において、細かいルールはありません。もちろん、フォーマルな場でのクラシックギター演奏となると、ある程度のルールはありますが、個人が宅録する上で、その使い方にとやかく言う人はまずいないでしょう。今回は私のオススメの使い方を中心にその一例を紹介します。
※ 本記事は右利きの方を前提としています。レフトハンド仕様の楽器を演奏される方は、記載の足とは逆の足を想定して読み進めてください
これらの生楽器、特にフィンガーピッキングを主体でのソロギターを演奏する際は、左足に楽器を載せるのが一般的。そして、楽器を載せている左足をフットレストに乗せて角度や高さの微調整を行うスタイルが好まれます。古くからクラシックギター演奏において、このスタイルが取り入れられ、フォーマルなスタイルとして、フットレストが常時用いられます…というより、フットレストがないと、まともに演奏できません。
私が椅子に座ってエレクトリックギター、ベースを演奏する際、椅子の高さを下げても右足のかかとを上げて、楽器の高さ調整を行う癖があります。長時間この姿勢で演奏していると、当然のことですが時間の経過と共に足も疲れ、フォームも崩れます。そのため、私は右足をフットレストに乗せ、楽器の位置を安定させることにしています。
一部のプロ・ギタリスト、特にハイポジションでの速弾きやストレッチを駆使するギタリストは、左足にギターを乗せて演奏する方もいます (上記のアコースティックギター、クラシックギターと同じスタイル)。この場合は、エレクトリックギターであっても、左足をフットレストを乗せた方が安定するでしょう。
オススメのフットレスト
フットレストは非常にシンプルなデザインのものが多く、合成樹脂と金属を組み合わせたモノと木製のモノの二種類の分かれます。その中でコストパフォーマンスとデザイン性も両立しているオススメ品を二つ紹介いたします。
HERCULES フットレストFS100B
ギタースタンドでも定番となっているHERCULES社製のフットレスト。ギタースタンドのクオリティと同じく確かな作り。高さも5段階で調整できます。踏み台部分のすべり止め効果も高く、HERCULESのロゴも刻まれたデザインもシンプルな中にカッコよさも感じます (価格は1,500円程度)。
ORTEGA オルテガ ギター足台 (フットレスト) 木製 バーチ材
木製のフットレストは、よく言えば素材の質感を残した…悪く言うと作りの荒い製品も多く見られる中、ORTEGA製のフットレストは高級があり、仕上げも美しいです。特にワインレッドのものは更に高級感が感じられ、クラシックギターをステージで弾くときでも映えること間違いなしです (価格は3,500円程度)。
今回の演奏動画について
フットレストも使用しています。
動画からは分かりづらいかと思いますが、この動画演奏時に右足をフットレストに乗せて、ギターの高さや角度を調整しています。その結果、少しテクニカルなフレーズも安定して弾くことができました。
ちなみに、私は紹介したうちのHERCULESのフットレストを使用しています。
今回取り上げた楽曲『Black Magic』
今回演奏した楽曲は、Reb Beach (レブ・ビーチ) の『Black Magic』。
この『Black Magic』という楽曲はReb Beachがギターの教則ビデオをリリースするにあたり、書き下ろしたギターインスト曲。彼のアイデンティティと言えるレガート調のタッピングフレーズやアグレッシブなアーミングが駆使されたロックチューン。CD作品としては、『Guitars That Rule The World』という海外のギター雑誌が企画したコンピレーションアルバムにも収録されています。また、稀にですがスポーツニュースのBGMに使われていることもありますよ♪
WINGER (ウィンガー) のギタリストとして一世を風靡。さらに近年ではWHITESNAKE (ホワイトスネイク) のリード・ギタリストとしても活躍するギターヒーローのうちの一人です。
今回はイントロのみのカバーですが、ペンタトニックのシンプルかつメカニカルなシーケンスフレーズが印象的ですよね。せっかくなので、ご本人のスーパープレイが堪能できる動画も貼り付けておきますね♪