コンデンサーマイク表面が劣化によりベタベタに…、キッチンハイターでピカピカにしたよ。
人気エントリーモデル:
高品質コンデンサーマイクに、レコーディングで大きな効果を発揮するリフレクションフィルターが付属するsE electronics x1 STUDIO BUNDLE。
本格的なリフレクションフィルターは単品でも1万円ほどしますが、本製品はコンデンサーマイクとセットで3万円を切るほどのお買い得BUNDLEです。
私自身、初めて購入したコンデンサーマイクがこの “x1” であり、愛用しているうちに気になった課題と、その解決アプローチについて紹介します。
注: 現行モデル x1 Sではなく、旧モデル x1 の話です。
x1 BUNDLE (初期モデル) の課題
購入後しばらくは不満もなく使用していましたが、長期使用しているうちに以下2点の課題が見えてきました。
■ リフレクションフィルター自身の重みでスタンドが傾いてくる。
マイクスタンドの傾きについてはスタンドへの固定方法を工夫することで、何とか使いこなしてきましたが、マイク表面のベタベタについては如何ともしがたい状況でした。
表面ベタベタ現象の正体は?
x1筐体は金属製ですが、何かしらの樹脂製の表面コーティングが施されているようです。このコーティング材が湿気等の水分に晒されることで加水分解が起こり、表面がベタベタしてくるようです。
劣化した表面を剥いじゃおう!
表面コーティング剤はいわゆる合成樹脂製であり、除去するにあたり以下二つの方法にトライしました。
コーティングを溶かして除去 → 無水エタノール (あまり効果無し※)
Plan-B:
コーティングを分解して除去 → キッチンハイター (今回の内容!)
※ この記事のトップの画像、実はPlan-A処理後なんです。ベタベタ除去し切れず表面が汚く見えるでしょ??
以下、Plan-B:キッチンハイターでの処理の手順です。
2. マイクを分解する
3. キッチンハイターを少量染み込ませた布 or キッチンペーパーでマイク筐体を拭く
4. コーティング剥ぎ取りが完了した段階で、水を染み込ませた布で拭き取る
5. 布やティッシュ等で乾拭き
6. マイクを組み立てなおす
結果とまとめ
結論として、キッチンハイターでベタベタ成分はキレイさっぱり除去できました。表面もピカピカ!
ただし、マイク表面の表示が消えてしまう等、すべてが上手くいく訳ではないので、同様の方法を試す場合は、自己責任でお願いいたします。
ちなみに、現行の “x1 S Studio Bundle” は…
所有はしておりませんが、サイト情報を確認する限り、上記課題は解決されているようです。マイク筐体の表面仕上げ方法を変更。リフレクションフィルターの重量バランスを取るため構造見直しが図られています。
つまり、一言で表すと『おすすめ』です。
sE ELECTRONICS/X1 S STUDIO BUNDLE 価格:28,600円 |