革新的ピックアップ: Zexcoil 『TriBucker』を弾いてみた!

Zexcoil Tribucker紹介 REC実験室

 

こんな感じの内容です!

Zexcoilからハムバッカーサイズの新製品が出たからレビューするよ!

先日、ノイズレスかつ優れた音質が得られる革新的ピックアップとしてZexcoil Pickupを紹介しましたが、Zexcoilから満を持して登場したハムバッカーサイズの新製品 “TriBucker” を入手。自分のギターに搭載して弾いてみたので、レビュー。日本国内では初かな??

Zexcoil PickupはメーカーHPよりオンライン購入するシステムを取ってる事もあり、日本ではまだまだ知られていない存在。今回は、この革新的なピックアップを日本国内でも認知してもらいたいと思い、またまた普及活動します!

ちなみに、前回Zexcoil Pickupを紹介した記事はこちら。
↓↓↓
https://soundville.net/2020/08/16/zexcoil-pu/

なお、この記事内の製品画像はすべてZexcoil Pickupを製造・販売しているLawing Musical ProductsOfficial Site (URLhttps://lawingmusicalproducts.com/) からの引用となります。
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Zexcoil Pickupを知ってほしい!

開発者Scott Lawing氏の紹介

Zexcoil Pickupを開発したScott Lawing氏は、世界でも最高峰のMIT (マサチューセッツ工科大学) の博士課程を修了。その後、半導体関連企業の研究開発職として従事。数々の開発に携わり、成果を上げてきたようです (ちなみに、現在も半導体業界に従事されています)。その傍ら、音楽活動を行っており、その優れた知識・技術を活かす形で革新的なピックアップ “Zexcoil Pickup” を開発。その革新的なピックアップはアメリカ国内でも注目され、大物アーティストやメーカーが採用しています。

ちなみに、2013年当時、私はScott氏と同業の分野で働いており、共通の知り合いを通じて、Scott氏を紹介してもらいました。

Zexcoil Pickupの特徴

従来のピックアップの構造は、一つのコイルがすべての弦をカバーする構造になっています。一方で、Zexcoil Pickupはそれぞれの弦に対して、独立したコイルが一つずつ配されていることが最大の特徴です。

Zexcoil Pickup構造

6つの独立したコイルは、高音弦側 (1-3弦)、低音側 (4-6弦) のコイルの巻き方向、磁極の向きが逆に設計されており、その結果ハムバッカーと同様の原理でノイズを打ち消し合うことが可能となっています。

また、従来はポールピースは円柱状であり、弦間に合わせてポールピースが弦の真下になるように設計されています。ただし、演奏時にベンディング、チョーキング等を行うと、当然ながら弦はポールピースから遠のくため、音質も若干変化します。

一方、Zexcoil Pickupはプレート状のポールピースにコイルが巻かれた構造になっており、このポールピースの長さを活かし、弦の真下だけでなく、弦と弦の間のスペースもカバーした設計になっています。この構造は演奏時のベンディング、チョーキング時に弦の位置が動いた際でも、均一に音を拾い、プレイのニュアンスもしっかり表現してくれるという訳です。

① 各弦に独立したコイルを持つ構造
コイルの磁極の向きを変えることでノイズキャンセリングを行う設計
② 楕円型のコイルが弦間を広くカバー
チョーキング時に弦が移動しても、トーンを変えることなく音をしっかり拾える設計
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新製品 “Dual Core TriBucker” とは??

ハムバッカーサイズのピックアップ

通常ハムバッカーサイズのピックアップは、シングルコイルピックアップを対にしたもので、それら2つのコイルを逆相になるように設置することでノイズを打ち消す構造になっています。つまり、シングルコイルピックアップに対して、ノイズが少ない点がハムバッカーの大きな利点となります。

しかしながら、Zexcoilのピックアップは上述した通り、特殊な構造を用いることでシングルコイルピックアップサイズでもノイズレスを達成できるので、2つのコイルを並べてノイズを消す必要がありませんよね…。つまり、今回新たにリリースされたZexcoil TriBuckerには別の狙いがあるのです。

その狙いとはズバリ、ハムバッカーサイズのピックアップカバー内部に独立した2つのピックアップを搭載。それぞれを独立させて鳴らせるのは勿論、2つ同時に鳴らすことができるのです。

Core1:
少し出力の高いヴィンテージタイプのシングルコイルピックアップのサウンドを狙ったピックアップ。ZexcoilのZ-CORE 5と同様の技術が採用されています。


Core2:
PAFスタイルをハムバッカーサウンドを狙ったピックアップが搭載されており、Zexzcoilの中でもロック寄りのハムバッカーサウンドを意識したZ-SeriesのJuicy Buckerのような音を得ることができます。


Core1 & 2:
上記二つのピックアップを同時に鳴らすことで高出力のP90のようなサウンドが得られるモードです。


Tribucker_PUセレクト

以上、1つのピックアップで3通りの音が出せることから、TriBucker (tri-はラテン語やギリシャ語で3を意味します) と命名されたという訳ですね。

TriBuckerのサウンドを聴いてみよう!

このTriBuckerのサウンドについては、Camilo Velandia氏がYouTubeで紹介しているので、是非チェックしてみてください♪しかしながら、このギタリストも上手いし、良いサウンドですね。

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自分のギターにTriBuckerを載せてみた話

TriBuckerを載せるギターについて

TriBuckerを購入するにあたり、ブリッジピックアップにハムバッカーを搭載したストラトキャスタータイプのギター探しをスタート。そして、タイミングよく中古相場として2-3万円ほどのストラトキャスターモデルを発見。
ピックアップキャビティが弁当箱タイプとのことで、加工無しでハムバッカーサイズも載せられると判断し、さっそく購入しました (実際は加工が必要でしたが…泣)。

Zexcoil搭載前ストラト

全く演奏されていなかったようで、凄まじい弦高…。しかしながら、ボディの傷は少なく、メンテナンスすることで弾きやすいレベルの弦高に調整することができました。

今回ネットショッピングで購入しましたが、ネットを介したギター購入の際は情報をよく確認し、慎重に選んだ方が良いですね…(反省)。

折角なので、ピックアップも変えてみた。

サンバーストカラー、Wilkinsonブリッジという仕様は、完全に私のリスペクトするDann Huff (ダン・ハフ) 氏のメインギターと同じ 。これは、ピックガードもブラックにするしかない!!

(彼のメインギターは以下の動画で使用されているものです)

本ギターはUSAタイプの仕様だったので、インチサイズ加工のピックガードを購入。定番のALL PARTSなどの有名ブランドもありますが、今回は信頼の日本製ピックガード “YJB Parts” を購入。ピックガードの作りも丁寧で、見た目もぐっと引き締まった感じになりました。

ピックガード変更

ピックアップの選定 w/ Scott氏

狙いのサウンドに近いピックアップ選び、そして、ピックアップカバーのカラーバリエーションについて相談をすべく、開発者であるScott Lawing氏に直接問い合わせてみました (大胆でしょ!?)。

今回はネック, ミドルピックアップはヴィンテージタイプのサウンド、ブリッジピックアップにはTriBuckerにしたいと相談したところ、Scott氏からもWebsite でも推奨されているSSHセットを推奨していただきました。

また、Website上ではTriBuckerはクロムカラーのみの販売となっていますが、黒いピックアップカバーのZexcoilピックアップとのマッチングも良い”ブラッククロムカラー” タイプのピックアップカバーへの変更を提案してくれました。

Scott氏は非常に気さくで、私のつまらない相談事にも事細かに相談にのってくれました。Zexcoil Pickupでお悩みの際は、是非Scott氏に相談してみてくださいね。

Zexcoil Pickupを載せてみた!

注文より待つこと10日間。ついにピックアップセットが届きました (関税かかるので注意!)。

そして、さっそくピックアップを搭載。アセンブリーも取り付けて完成!!コントロール部分はマスター・ヴォリューム、マスター・トーン、ネック/ブリッジピックアップのブレンド・コントロールの構成。加えて、TriBucker切替用のトグルスイッチを増設しました。

…カッコ良い…。もはや別物のギターに生まれ変わりました!!
EMGにも通じるルックス。Z型に凹凸加工されているカバーも個性的で良い♪

Tribucker取り付け

余談ですが、市販のピックガードの多くはピックアップカバー無しのハムバッカー取り付けを前提に作られています。そのため、TriBuckerのようにカバーがついているピックアップを取り付ける場合はピックガードの開口部拡張が必要です。ヤスリでガリガリ削りましたが、この作業もなかなか大変でした…。

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TriBuckerで弾いてみた!

TriBuckerで弾いてみた動画

早速ですが、弾いてみた動画を作成してみました。演奏曲は、今回ギターを改造するにあたり意識したDann Huff氏の名演の一つ、Giant (ジャイアント)『Stay』です。このギターソロは非常にメロディックかつ優れた表現力が盛り込まれ、世界中で愛されています。私の演奏力では表現し切れませんが、少しでも魅力が伝わると嬉しです。

動画中にも記載しましたが、演奏におけるピックアップの設定は以下の通りです。

バッキングトラック :
TriBucker PAFスタイルハムバッカーモード
クリーントラック    :
Middle Pickup SVN5
リードトラック       :
TriBucker P90モード
素晴らしすぎるご本家様の動画も貼っておきますね♪

TriBuckerを弾いてみた感想

TriBuckerのみで3種類の音が楽しめることは上記しましたが、ロックスタイルの音楽ではブリッジピックアップを使用することがどうしても多くなるかと思います。そんな中で、ブリッジピックアップだけで3種類の音が出せることは思っていたより遥かに便利!!

ブリッジピックアップは、その取付位置によるエッジの効いたサウンドが特徴ですが、その音をベースにシングルコイル特有の枯れたサウンド、PAFライクな絶妙な歪みの太いサウンド、さらに、両ピックアップをONにした際のパワフルなサウンド…とバリエーション豊かなサウンドコントロールが可能。ロックのみならず、ありとあらゆる音楽に対応できそうです。加えて、Zexcoil特有のノイズの少なさは特筆すべき点として挙げられます。特に、シングルコイルトーンをローノイズで楽しめるのは嬉しいですね。

私自身、ヴィンテージギターやヴィンテージサウンドを意識したピックアップを所有しているわけではありませんが、Zexcoilは案外 “モダンなサウンド” といった印象です。ただし、ニュアンスはしっかり再現してくれる繊細さも兼ね備えており、高級ギターに採用されているのも納得のクオリティでした。

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最後に…。

Zexcoil Pickupは変わらずWebsiteでの販売形態が主であり、日本国内ではなかなかお目にかかることのないピックアップの一つ。ただ、サウンドクオリティに優れた革新的ピックアップであることは間違いありません。

通販するにあたってはLawing Musical Productのwebsiteにアクセス。英語力もそれほど必要とせず、Paypalなどの支払い環境が準備できている方であれば、簡単に購入することが出きます。気になった方は、是非アクセスしてみてくださいね♪

注文に困ることがあれば、SNS等を通じて問合せていただければ、私も微力ながらサポートしますよ(笑)

まだ日本であまり知らていないZexcoil Pickup。皆で密かなZexcoilブームを巻き起こしましょう!

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