TS系ペダルでハードロックサウンドを作ろう!

PRACEVO EFFECTS REC実験室
こんな感じの内容です!

チューブスクリーマー系ペダルで作るハードロックサウンドの話。

ハードロックの王道サウンドの1つがチューブスクリーマーでブースト』。ライブ、レコーディングの現場においてもプロ・アマ問わず愛され続けています。
私も先日ハードロック系ギターインストを制作。ハードロックのサウンドを追求すべく、この王道サウンド研究に取り組んだので、ご報告します。
ギターインスト制作並びに、動画紹介ページはこちら。
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https://soundville.net/2021/04/07/regista_gt_inst/

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チューブスクリーマーとは

チューブスクリーマーについての定説

数多くのミュージシャンが愛用し、年式によって異なるサウンドを探求するなど、今なお愛用者が多い歪ペダル、“チューブスクリーマー”。世間的には、チューブスクリーマー系ペダルを総称して“TS系”と呼ぶことも多いです。

そのサウンドの特徴として、ミッドレンジが押し出された粘りのあるサウンド、アンプ前段に繋げることで、ウォーム且つ伸びのあるサウンドに仕上げてくれます。

当然ながら、本家であるIbanez (アイバニーズ) 製TS9が最も人気のある機種ですが、そのサウンドをベースに、様々なブランドがこだわりを加える形でTS系ペダルをリリースしています。

私が選んだTS系ペダル

今回、私が採用したのはPRACEVO EFFECTSTSCC-01これはYAMAGENさんが手掛けるエフェクターブランドで、ご本人さんに問い合わせる、もしくは即売会で購入する形式で展開している、知る人ぞ知るブランド…と言えます。
逆に知ってる人は知っており、Godspeedこと青木征洋氏も愛用者の1人だったりします。ご本人さんのツイートによると、彼が手がけたOCTAVIAGRACE (オクタヴィアグレース) のギターサウンドメイキングに本機が使用されているようなので、その音に惹かれた方も要チェックです。
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PRACEVO EFFECTS “TSCC-01”

このモデルは、ハードロック・ヘヴィメタルのサウンドデザイナーとして活躍するCROW’S CLAW鷹氏とのコラボモデル。『ハード&ヘヴィなサウンドメイキング』に特化しており、鷹氏の経験に基づいて設計された“アンプの前段に噛ませるオーバードライブ” であるTSCC-01のサウンド制御性はかなり実用的と言えます。
メーカーによる製品商品ページはこちら。
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早速サウンドチェック

ペダル詳細を説明する前に、そのサウンド変化についてYouTube動画では見てみましょう
※今回は先日作成したオリジナルギターインスト『Regista』のギターソロセクションのバッキングトラックで試しています。
いかがでしたか??
アンプだけでは達成出来なかった重心の低い歪みサウンドが得られました。また、ベースの音域との棲み分けも絶妙なレベルでコントロール出来るため、アンプのみの場合に比べて、ベースのブリブリしたサウンドが前に出るようになっていると思います。

※ ちなみに、今回はギター / TSCC-01 / ギターアンプ の順に接続。アンプから出てきた音を定番ダイナミックマイク、SHURE SM57で収音しました。

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TSCC-01の詳細について

コントロール部

コントロールのツマミは以下の通りで、その役割についても簡単に説明いたします (これらの情報はメーカーHP より抜粋しています)。
■ LEVEL
出力音量の調整を行うためのツマミ。

■ TONE
音色を調節するためのツマミ。
上げるほどシャープ且つ明るい音色が得られます。
イコライザーの種類としてはシェルビングタイプになります。

■ GAIN
オーバードライブの歪み具合を調節するツマミ。
オリジナルのチューブスクリーマーの2倍ほどの歪みを加えることができます。

■ HPF
HPF(ハイ・パス・フィルター) はローカットとも呼ばれ、ツマミを回すほど低音の周波数帯がカットされ、明るい音色が得られます。ちょうど12時の位置にツマミを設定すれば、オリジナルのチューブスクリーマーと動作周波数の値が同じになるように設計されているそうです。

IN-Z
インプット・インピーダンスを調整するためのツマミ。
右に回すほど高い値(10Kohm~500Kohm程度)になり、通常は、「入力に接続する楽器の出力インピーダンスに対して、十分に高い値が良い。」とされるため、特にこだわりが無ければ右に回しきっての使用が推奨されています (今回は回しきって使っています)。
GAINは最小にすると、全く歪みを加えないレベルまで制御可能逆に最大まで上げるとヘヴィメタルもカバー出来そうな極悪サウンにもなります。アンプの歪みを活かしながら、その他トーンコントロールに本機を使う…といった活用も可能としています。

さらに、一般的なTONEに加え、ハイパスフィルター(HPF、ローカットの役割)のツマミがあり、どれぐらい低音を出すか、絞るかをDAWのローカットEQのように自在にコントロール出来ます。まさにサウンドプロデューサーである鷹氏だからこそ…のアイデアですよね。
このツマミこそ、本機の最大に魅力であり、HPF制御によりベースサウンドとの棲み分けを行うことで、音がぶつかり合うことを抑え、各楽器の魅力を発揮したアンサンブルを作ることができます。それは、レコーディングの場は勿論、ライブステージでも力を発揮すること間違いなしです。
さらに、こだわりのコントロールとして、インプットインピーダンスが搭載されていますが、私自身使いこなせていないので、その点については、またの機会に…(笑)

クリッピングモード

クリッピングモードの選択は本機だけでなく、その他ブティック系ペダルでも見られる機能です。
そのモードは以下の3種類。
■ シリコン・ダイオード・クリッピング
TS系オーバードライブ等、多くのペダルエフェクターで一般的なシリコンダイオードでクリッピングを行うモード。

■スイッチ中:ダンブル・モード
ダイオード・クリッピングを行わないモード。クリーン・ブースターに近い動作と言え、真空管アンプの歪みの質感を最大限に生かすことが出来ます。

■スイッチ下:LEDダイオード・クリッピング
有名なブリティッシュ・アンプのクリッピングにLEDが用いられている事から、俗にMSモード等と呼ばれる事があり、それに近いサウンドが得られます。
私は最もTS系ペダルらしい音色になるシリコーンダイオードモーを選択しました。アンプの原音に比べると、大胆な色付けが加わります。
クリッピングモードの違いは、歪みサウンドにおいては色付け程度で、音が激変するものではないように感じました。ただ、この質感の違いが楽曲の印象も左右するのも事実。ギタリストなら拘って音作りしたいポイントと言えます。
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最後に…

今回の私のハードロック系ギターインストのサウンドの要、PRACEVO EFFECTSの『TSCC-01』を紹介しました。音系即売会・イベントでYAMAGENさんの出店機会には是非実物をチェックしてみて下さいね♪
本機を入手するにあたって、YAMAGENさんにお問い合わせしましたが、親切で素敵な方とお見受けする丁寧なご対応をして頂きました。
このペダルを入手して、貴方も一緒にSTAY METAL!!
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