こんな感じの内容です!
演奏精度アップに欠かせない、インサイド・ピッキング練習方法を紹介! Part.2
ギタープレイは速弾きの速度こそ限界に近づきつつありますが、複雑さは増す一方。どんなプレイでも弾きこなすには弦と弦を跨ぐプレイも縦横無尽に弾きこなす必要があります。
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弦と弦を跨ぐ際のピッキングスタイルにはインサイド・ピッキング / アウトサイド・ピッキングの二種類があり、特に難易度の高いインサイド・ピッキング精度向上のためのトレーニング方法についてご紹介します。
以前にJohn Petrucci式、インサイド・ピッキングトレーニングについても紹介した過去記事はこちら。併せてチェックしてみてくださいね♪
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SIAM SHADE『CUM WITH ME』リフ・プレイ
インサイド・ピッキングの詳細な説明に入る前に、SIAM SHADE (シャム・シェイド) の『CUM WITH ME (カム・ウィズ・ミー)』に挑戦しつつ、インサイド・ピッキングの練習方法について解説した私の演奏動画を見てみましょう。
今回取り上げたリフは、以下の要素が含まれるため、演奏難易度が高くなっています。
(DAITA氏本人とは演奏方法が異なる可能性があり、今回は全編オルタネイト・ピッキングで演奏することを想定しています)
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インサイド・ピッキングの多用: 多くのギタリストが苦手とするインサイド・ピッキングが多用しないと演奏できない音の並びになっています。インサイド・ピッキングについては以降詳細に説明します。
– ストリングス・スキッピング (弦飛び) フレーズが多い: ストリングス・スキッピング (弦飛び) とは、音程差のあるプレイを演奏する際、隣り合った弦を移動するだけでは演奏できず、
一つ以上の弦を飛び越えて遠く離れた弦にアプローチして演奏する方法となります。この演奏方法は跨いだ弦には触れることなく (ノイズを出さず)、次の弦を演奏しなければなりません。
– インサイド・ピッキング / ストリングス・スキッピングのコンビネーション: タダでさえ難しい上記二つの技を同時に行う必要があります。それは難しくて当たり前ですよね (笑)
難易度は高めですが、テンポも速すぎず、リフという特性上繰り返し練習しやすいと言えます。またフレーズ時代がメロディックなので、弾いていて楽しいことも嬉しいポイントではなかろうか…と個人的に感じています。
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なお、SIAM SHADEのギタリストであるDAITA氏は美人ヴァイオリニストの宮本笑里さんと共演した作品をリリース。DAITAさんの作り上げるメロディックな楽曲にヴァイオリンが絡むとなると、素晴らしい作品であること間違い無しですよね♪
なお、今回取り上げたCUM WITH MEは、SIAM SHADE Ⅲという作品に収録されています。個人的には彼らの作品の中で最もお気に入りの作品です。併せてチェックしてみてくださいね♪
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インサイド・ピッキング練習方法
※ このセクションは、過去記事でも紹介した内容なので、既にご存じの方はスキップしてください。
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Dream TheaterやSIAM SHADEのような、テクニカルなバンドをコピーするに当たっては、メカニカルでスピーディなフレーズを弾きこなす必要が出てきます。また、キーボードやベースと、ギターが同じフレーズを弾くユニゾンプレイも多く、曲を盛り上がることに一役買っています。
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そういったプレイで非常に重要なのが『かっちりとしたリズムで、その他パートとシンクロする』ことです。ギターやベースは片手で押弦し、もう一方の手で弦をはじく…という演奏スタイルであることから、時に正確なリズムで演奏することが難しいことがあります。難易度を上げている要因の一つが、今回取り上げるインサイド・ピッキングとなります。
インサイドピッキングとは?
少し当たり前の話をしますが、ギターやベースは複数弦から構成されており、フレーズによっては弦と弦をまたがる形で演奏したり、時には一つの弦を飛び越して、さらに遠くの弦にアプローチする必要が出てきます。この弦と弦をまたがって演奏する際のピッキング方法には以下の二種類があります。
インサイド・ピッキング: 二つの弦の内側でピックを上下させて演奏する方法
– アウトサイド・ピッキング: 二つの弦の外側でピックを動かし演奏する方法
インサイド・ピッキングが難しい理由
多くのギタリスト、ベーシストはアウトサイド・ピッキングよりインサイド・ピッキングの方が難しく感じます。その理由について考えていきたいと思います。
– –上図の通り、アウトサイド・ピッキングに比べて、インサイド・ピッキングは狭い領域でピッキングを正確に動かす必要があります。そのピックを動かす範囲の違いにより、手の動かし方にも大きな差が出てきます。
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手の動かし方は人によって異なりますが、アウトサイド・ピッキングの場合は動かす範囲が広いこともあり、手首を捻る形で大きく動かしても正確に演奏できます。一方でインサイド・ピッキングでは指の付け根から指先を繊細に動かす小さな動きが重要となるため、正確に演奏することが難しくなるものと考察しました。
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さらに、ストリングス・スキッピング (弦飛び) とインサイド・ピッキングを組み合わせた場合、小回りの利いた手の動きを意識しつつ、飛び越える弦には触れることなく演奏するためのスキルが必要となります。弦の外側からアプローチするアウトサイド・ピッキングより難易度が高くなるのも納得できよね。
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以上の理由から、インサイド・ピッキングの精度を上げるためには、アウトサイド・ピッキングとは別の練習方法を取り入れる必要があり、その難易度の高さから練習量も必要となります。
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CUM WITH MEのリフを弾いてみよう♪
譜面を見ながら弾いてみよう!
このセクションからは、YouTube動画でも紹介したフレーズを基に、その練習方法について解説します。
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フレーズ :
シンプルに聴こえて、いろんなタイプのインサイド・ピッキングのバリエーションが登場する、弾き応えのあるフレーズ。ピッキングの順序をダウン→アップ→ダウン…とすることで、インサイド・ピッキングにより弦と弦を移動します。一部プリング・オフが含まれますが、その個所は空ピッキングを行い、リズムに従ってダウン/アップを繰り返してください。
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空ピッキングの概念が分からない方は、譜面に記載した記号 Π:ダウン、Λ:アップを見ながらトライしてみてください。
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テンポは107 BPM。先ほど紹介したYouTube動画に合わせて練習する or メトロノームを使用した練習をオススメします。かっちりとしたリズムで演奏することを意識してください (重要、テストに出ますw)。
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インサイド・ピッキングは演奏自体が難しいため、リズムが疎かになることが多く、リズムコントロールも難しいです。特に、ストリングス・スキッピングを行う際は、左手/右手ともに移動距離も大きく、リズムが乱れやすいことも注意点です。
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まずは遅いテンポで練習し、弾けるようになってきたら、徐々にテンポを上げていきましょう。
リンク
昨今ではスマホのメトロノームアプリも非常に便利。特に、無料であっても使えるレベルのアプリが多数リリースされています。いつも手元にあるスマホを活用する方が、より便利と言えるでしょう。
私の場合、Apple製品であれば『TEMPO』、Androidであれば『7Metronome』というアプリを使用しています。テンポに加えてビートも自在に変更できる点と、タップに合わせてテンポを検知してくれる2点が気に入っています。皆さんも自分のお気に入りにアプリを探してみてくださいね。
右手/左手のシンクロ率改善方法
右手と左手をシンクロさせることは、明瞭なサウンドを生み出すために必要不可欠。フィンガリングしているのにピッキングが出来ていない場合は音が出ませんし、フィンガリング出来ていないタイミングにピッキングしてしまうとノイズが発生します。リズムにきっちりした演奏を心がけても、出てくるのがノイズでは話になりませんによね。
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右手と左手のシンクロ率を上げるには、正確さを意識してゆっくりのテンポから始めることが重要。また、複雑なフィンガリングに比べ、上下運動を繰り返すピッキングの方が正確にリズムを刻みやすいため、基本的にはピッキング側にフィンガリングを合わせていくのがセオリーです。
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インサイド・ピッキングが上手いギタリスト
’00年代のギターヒーローは何でも弾ける!
現在では、テクニカルなギタリストは多数活躍しており、インサイド・ピッキングを自由自在に操らないと、テクニカルギタリストとは名乗れないぐらいの時代です。
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私がギターキッズとして練習に励んていた頃、’00年代から頭角を現し始めたKiko Loureiro (キコ・ルーレイロ)、Michael Romeo (マイケル・ロメオ) の二人のギターヒーローは、インサイド・ピッキングも駆使しないと演奏できないフレーズを連発しており、インサイド・ピッキングは必須テクニックと感じました。その二人のスムーズな演奏は印象的で、インサイド・ピッキングを習得する上でも参考になるかと思いますので、YouTube等でチェックしてみてくださいね。
Kiko Loureiroのピッキングフォーム
ANGRA (アングラ) がHoly Land (ホーリー・ランド) をリリースした頃、某ギター雑誌にて、Kikoご本人が自らのピッキングフォームについて解説していましたが、以下の特徴的なピッキングを行うことで、正確無比なプレイを達成しているとのことでした。
■ ピックはつまむ程度で、ほとんど力を入れない ■ ピックは弦に対して、水平に構えてピッキングを行うその超個性的なピッキングについて、Kiko本人がYouTubeで紹介している動画です。
今回、YouTube動画でも、(参考になるか分からない?) 私のピッキング・フォームを紹介していますが、インサイド・ピッキングを行う際は、弦に対して水平になるように指先でコントロールしているようにも見えます。
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弦に対して角度をつけたピッキングフォーム、もしくは弦に対して深めにピッキングを行った場合、ストリングス・スキッピング時に飛び越したい弦に当たってノイズを発生するリスクが高まります。そのため、Kikoが提唱する水平かつピッキングの動きを最小限に抑えた省エネピッキングが有効なのではないかと考えます。
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現在はスマートフォンで簡単に自分のピッキング・フォームをチェックできます。皆様も自分のピッキングフォームをチェックしながら、自分にあったピッキング・フォームを研究してみてくださいね♪
最後に…
こういった準備運動的なエクササイズは少々退屈ですが、少し取り組むだけで確実な効果が得られます。ただし、運指によっては手に負担もかかりますのて、手に痛みを感じるようであれば速やかに練習中止してください。
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ジョンペトルーシの教則ビデオの冒頭は手・腕まわりを中心としたストレッチだと聞きます。そういったストレッチを行うことも有効かもしれませんね。
無理せず楽しく、効率よくタイトでカッコ良い演奏を目指し、ギターの練習に励みましょう!