エリック・ジョンソン風フレーズを基に、エコノミーピッキング活用について考察してみた!
シーンに登場して以来、一般リスナーだけでなく、多くのミュージシャンに影響を与え続けてきたERIC JOHNSON (エリック・ジョンソン)。音程差のある印象的なメロディやサックスのように滑らかなフレージング、独特なウォームサウンドは彼のオリジナリティですよね。
今回はVenus Isle (ヴィーナス・アイル) に収録されているAll About Youを題材にオルタネイト・ピッキングとエコノミー・ピッキングの特徴やメリット、デメリットについて考察してみました。
All about youでギター練習
この曲は歌モノですが、間奏に印象的なシーケンスフレーズが登場します。シンプルなフレーズの繰り返しながら、リズム面や運指含めて一筋縄ではいかない…そんなフレーズです。
それでは、動画で見てみましょう。
このフレーズは狭い領域で指が行ったり来たりする運指であることから、一定のリズムに対して遅れがちになります。そのため、ピッキングに対して微妙に押弦が間に合わず、ハッキリした音が出なくなってしまうところが難所と言えます。
その点を意識して練習すれば、スキルアップに繋がるのでオススメです♪
尚、動画で演奏しているフレーズについて、手書きですがTAB譜を作成したので、ご参照ください。
オルタネイト・ピッキングとエコノミー・ピッキング
オルタネイト・ピッキングとは一般的な演奏方法であり、アップ・ダウンを繰り返し弦を弾きます。一方、エコノミー・ピッキングとは、弦を移動する際にダウン→ダウン、アップ→アップと同じピッキングで弦を弾く奏法です。それぞれの演奏例は動画をご参照ください。
では、それぞれのメリット・デメリットについて整理してみましょう。
≪メリット≫
✓ リズムキープしやすく、音量も揃えやすい。
✓ 一定のアタック感を演出できる。
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≪デメリット≫
✓ アタック感を消すことが難しい。
✓ インサイド・アウトサイドが入り交じるフレーズの演奏難易度が高い。
≪メリット≫
✓ 滑らかなフレーズを演出しやすい
✓ 3つ以上の複数弦に渡るフレーズもスピーディに演奏できる
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≪デメリット≫
✓ リズムキープが難しい
✓ ストリングス・スキッピングの演奏難易度が高い
エコノミー・ピッキングに挑戦
今回取り上げたAll About You、エリック・ジョンソンご本人のプレイはサックスのようにスムーズ!実際、どのように演奏しているのか存じ上げませんが、エコノミー・ピッキングを活用することでスムーズを上げられるのではないかと考えました。
実践してみた結果、エコノミー・ピッキングの方が、アタック感を抑えることが簡単であるため、スムーズさが出しやすいように思います。ただし、左手ももたつきやすいフレーズをリズムキープの難しいエコノミーピッキングで弾きこなすのは至難の業…。
おまけ
エリックジョンソンは独特のサウンドメイキングも魅力ですね。あのウォームなサウンドを再現する方法について考えてみました。
◻️ TONEを絞る
◻️ フロントピックアップの音を活用
ご本人の機材、音作りについて研究している訳では無いので、ただの素人の一意見として受け止めてください(笑) また、ご本人の演奏方法やサウンドメイキングのコツ等ご存じの方は是非YouTube動画等で情報提供いただけると嬉しいです。
少しでも近づけるように皆で頑張りましょう!