こんな感じの内容です!
演奏精度アップに欠かせない、インサイド・ピッキング練習方法を紹介!
22年ぶりに新作をリリースしたLiquid Tension Experiment (リキッド・テンション・エクスぺメント)。続いて、プログレ・メタルの歴史的名盤 『Images and Words』リリースより30周年を迎えるにあたり、盛り上がりを見せているDREAM THEATER界隈。Dream Theater (ドリーム・シアター) のギタリスト、John Petrucci (ジョン・ペトルーシ) はギターヒーローの一人。 アカデミック且つメカニカルな速弾きが特徴ですよね。
今回はかつてJohn Petrucciが雑誌や教則ビデオで紹介していた練習法のエッ センスを取り入れた、 インサイド・ピッキング精度向上のためのトレーニング方法についてご紹介します。
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John Petrucci式、速弾き精度向上トレーニング方法について紹介した過去記事はこちら。併せてチェックしてみてくださいね♪
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Dream Theater 『Take The Time』ユニゾンプレイ
インサイド・ピッキングの詳細な説明に入る前に、Dream Theaterの人気曲『Take The Time (テイク・ザ・タイム)』に挑戦しつつ、インサイド・ピッキングの練習方法について解説した私の演奏動画を見てみましょう。
Take The Timeはメロディック且つスリリングな展開が魅力なDream Theaterでも人気のある曲ですよね。今回取り上げたキーボードとのユニゾンプレイは今まで聴いたことのないような音の並びで聴き手がハッとするインパクトがあります。
ただし、このフレーズは非常に難易度が高いことが知られており、難しい要因について以下のように考察しました。
インサイド・ピッキングの多用:
多くのギタリストが苦手とするインサイド・ピッキングが多用しないと演奏できない音の並びになっています。インサイド・ピッキングについては以降詳細に説明します。
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ストリングス・スキッピング (弦飛び) フレーズが多い:
ストリングス・スキッピング (弦飛び) とは、音程差のあるプレイを演奏する際、隣り合った弦を移動するだけでは演奏できず、一つ以上の弦を飛び越えて遠く離れた弦にアプローチして演奏する方法となります。この演奏方法は跨いだ弦には触れることなく (ノイズを出さず)、次の弦を演奏しなければなりません。
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インサイド・ピッキング / ストリングス・スキッピングのコンビネーション:
タダでさえ難しい上記二つの技を同時に行う必要があります。それは難しくて当たり前ですよね (笑)
John Petrucci式 インサイド・ピッキング練習方法
Dream Theaterを筆頭に、テクニカルなバンドをコピーするに当たっては、メカニカルでスピーディなフレーズを弾きこなす必要が出てきます。また、キーボードやベースと、ギターが同じフレーズを弾くユニゾンプレイも多く、曲を盛り上がることに一役買っています。
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そういったプレイで非常に重要なのが『かっちりとしたリズムで、その他パートとシンクロする』ことです。ギターやベースは片手で押弦し、もう一方の手で弦をはじく…という演奏スタイルであることから、時に正確なリズムで演奏することが難しいことがあります。難易度を上げている要因の一つが、今回取り上げるインサイド・ピッキングとなります。
インサイドピッキングとは?
少し当たり前の話をしますが、ギターやベースは複数弦から構成されており、フレーズによっては弦と弦をまたがる形で演奏したり、時には一つの弦を飛び越して、さらに遠くの弦にアプローチする必要が出てきます。この弦と弦をまたがって演奏する際のピッキング方法には以下の二種類があります。
インサイド・ピッキング:
二つの弦の内側でピックを上下させて演奏する方法
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アウトサイド・ピッキング:
二つの弦の外側でピックを動かし演奏する方法
インサイド・ピッキングが難しい理由
多くのギタリスト、ベーシストはアウトサイド・ピッキングよりインサイド・ピッキングの方が難しく感じます。その理由について考えていきたいと思います。
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上図の通り、アウトサイド・ピッキングに比べて、インサイド・ピッキングは狭い領域でピッキングを正確に動かす必要があります。そのピックを動かす範囲の違いにより、手の動かし方にも大きな差が出てきます。
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手の動かし方は人によって異なりますが、アウトサイド・ピッキングの場合は動かす範囲が広いこともあり、手首を捻る形で大きく動かしても正確に演奏できます。一方でインサイド・ピッキングでは指の付け根から指先を繊細に動かす小さな動きが重要となるため、正確に演奏することが難しくなるものと考察しました。
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さらに、ストリングス・スキッピング (弦飛び) とインサイド・ピッキングを組み合わせた場合、小回りの利いた手の動きを意識しつつ、飛び越える弦には触れることなく演奏するためのスキルが必要となります。弦の外側からアプローチするアウトサイド・ピッキングより難易度が高くなるのも納得できよね。
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以上の理由から、インサイド・ピッキングの精度を上げるためには、アウトサイド・ピッキングとは別の練習方法を取り入れる必要があり、その難易度の高さから練習量も必要となります。
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インサイド・ピッキング練習フレーズ
フレーズは二つ!
このセクションからは、YouTube動画でも紹介したフレーズを基に、その練習方法について解説します。演奏フレーズは運指も複雑ではない、基礎的なもの2つをチョイスしました。
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フレーズ その1:
二つの弦を行き来するシンプルなフレーズ。ピッキングの順序をダウン→アップ→ダウン…とすることで、インサイド・ピッキングにより弦と弦を移動します。
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フレーズ その2:
最初はフレーズ1と同じモチーフで進みますが、その後ストリング・スキッピングを取り入れたフレーズになっています。フレーズ1と同じくピッキングの順序をダウン→アップ→ダウン…とし、インサイド・ピッキングでプレイしてください。インサイド・ピッキングで弦飛びする際には、飛び超える弦に触れず、ノイズ無しでの演奏を心がけましょう。
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※力み過ぎると手が痛くなる人もいるかと思います。その場合は無理せず、のんびり練習しましょう
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テンポは90 BPMに固定していますが、それでも難易度は十分に高いです。ただフレーズを弾くのではなく、メトロノームに合わせて、かっちりとしたリズムで演奏することを意識してください (重要、テストに出ます)。
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インサイド・ピッキングは演奏自体が難しいため、リズムが疎かになることが多く、リズムコントロールも難しいです。特に、ストリングス・スキッピングを行う際は、左手/右手ともに移動距離も大きく、リズムが乱れやすいことも注意点です。
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まずは遅いテンポで練習し、弾けるようになってきたら、徐々にテンポを上げていきましょう。
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昨今ではスマホのメトロノームアプリも非常に便利。特に、無料であっても使えるレベルのアプリが多数リリースされています。いつも手元にあるスマホを活用する方が、より便利と言えるでしょう。
私の場合、Apple製品であれば『TEMPO』、Androidであれば『7Metronome』というアプリを使用しています。テンポに加えてビートも自在に変更できる点と、タップに合わせてテンポを検知してくれる2点が気に入っています。皆さんも自分のお気に入りにアプリを探してみてくださいね。
右手/左手のシンクロ率改善方法
右手と左手をシンクロさせることは、 明瞭なサウンドを生み出すために必要不可欠。 フィンガリングしているのにピッキングが出来ていない場合は音が 出ませんし、 フィンガリング出来ていないタイミングにピッキングしてしまうと ノイズが発生します。リズムにきっちりした演奏を心がけても、 出てくるのがノイズでは話になりませんによね。
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右手と左手のシンクロ率を上げるには、 正確さを意識してゆっくりのテンポから始めることが重要。また、 複雑なフィンガリングに比べ、 上下運動を繰り返すピッキングの方が正確にリズムを刻みやすいた め、 基本的にはピッキング側にフィンガリングを合わせていくの がセオリーです。
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インサイド・ピッキングが上手いギタリスト
現在では、テクニカルなギタリストは多数活躍しており、インサイド・ピッキングを自由自在に操らないと、テクニカルギタリストとは名乗れないぐらいの時代です。
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私がギターキッズとして練習に励んていた頃、’00年代から頭角を現し始めたKiko Loureiro (キコ・ルーレイロ)、Michael Romeo (マイケル・ロメオ) の二人のギターヒーローは、インサイド・ピッキングも駆使しないと演奏できないフレーズを連発しており、インサイド・ピッキングは必須テクニックと感じました。その二人のスムーズな演奏は印象的で、インサイド・ピッキングを習得する上でも参考になるかと思いますので、YouTube等でチェックしてみてくださいね。
最後に…
こういった準備運動的なエクササイズは少々退屈ですが、 少し取り組むだけで確実な効果が得られます。ただし、 運指によっては手に負担もかかりますのて、 手に痛みを感じるようであれば速やかに練習中止してください。
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ジョンペトルーシの教則ビデオの冒頭は手・腕まわりを中心としたストレッチ だと聞きます。 そういったストレッチを行うことも有効かもしれませんね。
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なお、今回はTake The Timeの弾きこなしにフォーカスしておりませんが、YouTubeで様々なテンポで練習するための動画 (譜面付) をアップしている方がいらっしゃるので、そちらを活用するのもお勧めです。
また、私自身SNSで仲良くさせて頂いているTakaさんが、フレーズの構成を理論的に説明しつつ、演奏スキルについても詳細に解説してくれているので、こちらもオススメです。
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無理せず楽しく、効率よくタイトでカッコ良い演奏を目指し、ギターの練習に励みましょう!
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